不快害虫の生態

主な種類 形態・生態
ムカデ類 オオムカデ類に咬まれると腫れて痛む。
本来、屋外に生息し、昆虫を捕食している。ムカデが屋内に侵入するのは、ゴキブリ、クモなどを食べるためである。
トビズムカデ、アオズムカデ、アカズムカデなどが一般的である。不意に捕まえたり、触れないようにする。
ヤケヤスデ 体長19〜21mm、背板は褐紫色又は褐黒色。腹面、歩肢は黄色。日本全土の平地、田畑に生息。梅雨期、異常発生をみる。体液はオレンジ色でクレオソート様の異臭がある。
ダンゴムシ ワラジムシ 体長11mm前後、幅はその半分。灰褐色ないし暗褐色、球状になることはない。
ダンゴムシ 体長14mm、幅はその半分。灰色ないし暗褐色、刺激に反応して球状に丸まる。
スコットカメムシ 体長9〜11mm、銅色光沢のある暗褐色ないし藍緑色。本州東北部、北海道に多い。晩秋特定の場所に大群が集合し、家屋に浸入して冬を越す。悪臭が強い。 食草はヤマハンノキ。
オオチョウバエ
ホシチョウバエ
オオチョウバエとホシチョウバエは簡易浄化槽、下水処理施設、食品工場排水路、ビル地下水槽、畜舎排水溝など有機物が蓄積している場所で多発する。両種とも春〜秋まで長い期間活動する。暗黒下で幼虫が発生する場合が多く、発生源の発見に苦労する。水際のスカムを採取すれば、幼虫の確認が可能である。
卵期1〜2日、幼虫10〜15日、蛹期3〜4日で、成虫の寿命は10〜15日とされている。両種間に生態上の差はほとんどない。