食品・貯蓄害虫の生態

主な種類 形態・生態
ノシメマダラメイガ 成虫は開張13〜16mm。前翅の基部に近い半分は灰〜黄白色、その外側半分は赤褐色。本種は精米所、製粉工場、倉庫などに発生し、貯穀の大害虫である。幼虫は糸で餌をつづり合わせる性質をもち、この糸による汚染被害も大きい。
タバコシバンムシ 体長2〜3mm、赤褐色の微小な甲虫である。両種は触角の形で区別できる。タバコの触角はノコギリ歯状。ジンサンはムチ状で、先端の3節が大きく膨らむ。両種とも食性の幅が大変広く、乾燥食品、飼料、ペットフードなどを食害する。 タバコは最近関東以南の住宅の畳からの発生例が多い。 ジンサンは各種食品、飼料、漢方薬、有機質肥料などを食害する。 2種とも高温・多湿を好む。
ジンサンシバンムシ
ヒラタチャタテムシ 成虫の体長は1.0〜1.3mmで背面が暗褐色、頭部は赤褐色である。多くは無翅。一般家庭では、ダニと混同される場合が多い。押し入れ、寝室、居間、食品棚に多い。古いソーメン、うどん、乾燥椎茸を加害する。食品工場、医薬品製造工場では異物混入の原因となる。